余話。その3
− テロワールは産地の名声を支えられるか(1-1) −
| 今回は、ワインにおける新世界と旧世界の関係を巨視的に考察すれば、どんな構図が見えてくるか−というテーマでお話しします。 まず、その視点をどこにおくのかについて触れておきます。それは二つあります。 ひとつは、「産地はいかに形成されたか」という視点から、伝統産地と新興産地の違いはどこにあるのかを探ってみようと思います。 もう一つは、「テロワールとは何か」を問い直すことです。そして、ワイン産地のアイデンティティは宿命的に定められて在るものなのかどうか、新興産地の台頭とあわせて、今後の展望へのてがかかりをみつけようということです。 そこで早速、ワイン産地の形成について話を進めていきます。 |