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ミッシェル・カーズ氏がブログ開設

 メドック、シャトー・ランシュ・バージュのジャン・ミッシェル・カーズ氏は2009年の収穫を機にブログ「CLUB61」(http://leclub61.blogspot.com/)を開設した。9月29日のページは衛星から葡萄園を撮影し、その画像を分析することによって葡萄の成熟度合を視覚的にはっきりと確認出来る技術が、一般の栽培家が手に入れることができるようになってきたという内容だ。
 この20年間、栽培家の関心はいかに熟した健全な葡萄を最適な時期に収穫するかという点に集まり、糖度を測定して熟成度合を測る従来の方法に加えて、タンニンやアントシアンの熟成度合も数値化されるようになり、収穫時期の決定は格段に正確さをました。しかし、サンプリングはあくまで人の手で行われるため誤差は避けられない。特に、これまでは畑単位で熟成度合いを分析し、収穫日を決めていたため、畑の中で熟成度合の差が大きい場合は必ずしも十分な結果が得られなかった。
 これに対して、上空のサテライトから映像を撮影し分析すれば極めて正確で局所的な収穫が可能になる。ブログに紹介されているシャトー・ランシュ・バージュの畑のカラー写真をみると赤と緑のグラデュエーションで見事に熟成度合いが分かる。将来GPSを付けた収穫トラクターと組み合わせれば、何回かに分けて熟した場所の葡萄だけを収穫することも可能になるだろう。1935年生まれで戦前から葡萄栽培を見てきたジャン・ミッシェル・カーズ氏にとって、時代を画する驚きのテクノロジーと見えるようだ。