
January 16,1997
丸藤葡萄酒工業株式会社 専務取締役
子供の頃から家業であるワイナリーで遊んでいたので気が付いたらワイン造りの道にはまっていました。ワイン造りに携わるようになって既に20年以上過ぎてしまいました。20年前のワイン造りは甲州種を中心に、デラウェア、マスカットベリーA、ブラッククィーンなどの品種によるものでした。当時の棚栽培によるぶどうからのワインはフランスの銘醸ワインとの品質差を歴然と見せつけられ、悶々とする日々を送っておりました。また、我々もボルドーやブルゴ−ニュの銘酒を飲んではうまいな−と満足に浸っておりました。
しかし、何年かこんな事を繰り返しているとシャトーラツールやマルゴー、果てはロマネコンティやモンラッシュにも感動を覚えなくなって行きました。
折しもカリフォルニアワインが台頭してくる時期でした。カリフォルニアのワインと云えばポールマッソンしか知らなかった私の頭に鮮烈に焼き付いたのはBVマーク。ボーリューヴィンヤードのカベルネソーヴィニヨンでした。それからのカリフォルニアワインは皆さんが御存知の通りです。新大陸のワインが品質で先進地のワインと肩を並べるように成ってきたのです。ならば、日本のワインも品質で世界の銘醸ワインと競争して行かれるのではないかと考えるようになってきました。
もちろんヴォリュームでは叶いません。少量でも生きて行かれワイン造りを目指して同業者の指導も仰ぎながら、現在は垣根栽培によるカベルネソーヴイニヨン、シヤルドネなどの品種を栽培しています。
もちろん甲州種がまだ主力品種ではありますが、自分が納得できるワインが造れる様に成ってきました。ワイン造りがとても楽しく感じると同時にぶどう栽培の奥深さ、難かしさを痛切に感じる此の頃です。

e-mail:rubaiyat@wine.or.jp
RUBAIYAT HOMEPAGE
Home | Topics | Event | Wineries